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長野県 Y邸

クライアントのコンセプトは、「アメリカの古い時代の家のようで、でも東海岸のような保守的なイメージではなく、
かといって、木を使いながらも山小屋ほどワイルドな感じではなく、時間を経て尚、風合いと上質感を持っているような建物。
それを新しく建築したとは思えないような、アンティークな雰囲気を醸し出す家。」というものでした。

軽井沢の森の中に建てられた、アーリーアメリカンを感じさせるベベルサイディングのこの建物は、
オーナーが懇意にしているアーティストやデザイナーの方達の作品を飾る、まさにギャラリーのよう。
ライブラリーのシャンデリアやピアノ、廊下にかけられた壁を埋める絵の数々も、重厚感ある梁やレッドシーダーとともに、
ち密に計算された空間のデザイン要素になっています。ラウンジの暖炉の石は、地元の石である、
「浅間石」のスプリットタイプの物を用いることにしました。

軽井沢では、湿度が高く美術品には注意が必要ですが、オーナーは、リンダルの空間に大変ご満足されています。

プランのベースは、Ridgeシリーズ。デザインとしてボリュームを出すため屋根のラインを高くし、
ダイナミックで開放的なデザインになっています。

テラコッタタイルのグレートルームや、木漏れ日が降り注ぐ大きなデッキは、オーナーの相棒である、
ラブラドールレトリーバーの2匹の犬たちが大好きなエリアですが、パーティーの時は、パティオドアを開け放ち、
沢山の人が歓談できる大きなワンフロアになるように設計。開放感と森の自然を存分に味わえます。

冬場は、―15°以下にもなるところですが、左側のウィングのサンルームは、
「想像もしていなかったほど、真冬でもものすごく温かい!」とオーナーは絶賛されています。

「今まで沢山の建物を経験してきたが、今までで一番素敵な建物!」と、
大変ご満足頂きました。多分、いえ、もちろん2人の相棒もきっと喜んでいることでしょう。

撮影: Photographer 荒井拓雄 / TAKUO ARAI

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